風林火山

疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山 / 疾(はや)きこと風の如く、徐(しず)かなること林の如く、侵(おか)し掠(かす)めること火の如く、動かざること山の如し

甲斐の戦国大名・武田信玄の旗指物に記されたとされている「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」の通称で有名な、風林火山。

:攻めるべき時には風のようにすばやく。(疾(はや)きこと風の如く)

:準備を整え、機会の来るのを林のように静寂整然と待つ。(徐(しず)かなること林の如く)

:いざ侵攻するときは、火のように熾烈に。(侵(おか)し掠(かす)めること火の如く)

:一度動くまいと決心したら、挑発され攻め立てられても、山のように落ち着いて、堅守する。(動かざること山の如し)

よくよく文面を見てみると、現代でも意味を置き換えれば使えそうな言葉ですよね。

例えば・・・

:チャンスがあれば風のようにすばやく行動しよう。(疾(はや)きこと風の如く)

:いつでも動けるよう準備を整えて、心に余裕を。(徐(しず)かなること林の如く)

:行動すると決めたら最後まで全力でやり遂げる。(侵(おか)し掠(かす)めること火の如く)

:どんと構えて、浅はかな考えで行動せず、最良の方法を考える時間。(動かざること山の如し)

私でしたらこんなふうに解釈して活かそうかなと思います。

皆さんも自分なりの風林火山を備えておけば、憂い無しかもしれませんね!

suihou Ichikawa
Japanese Calligrapher|書家|墨象アーティスト 市川 翠峰 (いちかわ すいほう) 7歳より書道師範である両親の指導のもと、書を始める。その後、書道師範・書道教授免許を習得。 書道団体 漢字部門にて十数回に及ぶ賞を受賞し現在に至る。 書道指導・作品展でのゲスト講演・社名・店名・道号・名刺・タトゥーデザイン等、多数手掛けている。 また、書の分野だけに留まらず様々なアーティストとも交流を深め、伝統を重んじながらも ”斬新”を志し生きた線を書くことを心がけている。 "タイタン" の学校 書道講師

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください