ある朝、何かに潰された。
気がつくとそこに大きな花が咲いていた。
大きな花に近づきたくて 一生懸命、日を浴びた。
ある時、何かにもぎ取られ 違う場所にやってきた。
大きな花の存在を超えたくて 毎日必死に考えた。
ある夜、何かに襲われて 暗い場所に落とされた。
光を求めてさまよった。
ある日、何かに包まれて 心が明るくなってきた。
自分の道を考えた。
鏡の中を覗いてみると、わずかに見える子葉がひとつ映っていた。
子葉は、自分の存在を考えた。
子葉は、花を咲かせた自分の姿を考えた。
花を想い生きている。
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