風林火山

疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山 / 疾(はや)きこと風の如く、徐(しず)かなること林の如く、侵(おか)し掠(かす)めること火の如く、動かざること山の如し

甲斐の戦国大名・武田信玄の旗指物に記されたとされている「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」の通称で有名な、風林火山。

:攻めるべき時には風のようにすばやく。(疾(はや)きこと風の如く)

:準備を整え、機会の来るのを林のように静寂整然と待つ。(徐(しず)かなること林の如く)

:いざ侵攻するときは、火のように熾烈に。(侵(おか)し掠(かす)めること火の如く)

:一度動くまいと決心したら、挑発され攻め立てられても、山のように落ち着いて、堅守する。(動かざること山の如し)

よくよく文面を見てみると、現代でも意味を置き換えれば使えそうな言葉ですよね。

例えば・・・

:チャンスがあれば風のようにすばやく行動しよう。(疾(はや)きこと風の如く)

:いつでも動けるよう準備を整えて、心に余裕を。(徐(しず)かなること林の如く)

:行動すると決めたら最後まで全力でやり遂げる。(侵(おか)し掠(かす)めること火の如く)

:どんと構えて、浅はかな考えで行動せず、最良の方法を考える時間。(動かざること山の如し)

私でしたらこんなふうに解釈して活かそうかなと思います。

皆さんも自分なりの風林火山を備えておけば、憂い無しかもしれませんね!

ふるさと

今日は、日本女性の描かれた半懐紙に”ふるさと”の歌詞を。

シンプルかつ美しいメロディー。

けして、歌詞の内容のような場所や状況で暮らしていなくとも、どこか懐かしい幼少期の思い出がよみがえり”情景”が浮かび上がってくる歌ですよね。

この童謡(唱歌)が素晴らしいと感じるのは、1番・2番・3番とストーリーになっているところだと感じます。

今回、あえて3番を選んだ理由は、”志(こころざし)”をはたすときは来るのかという事。

書道は一生勉強だと思っているですが、何か目標を達成した時に、この詩の意味が見えてくるのではないかなと思い選びました。

月の見えない夜に

月を心静かに見上げている時、書きたい文字・言葉が浮かんできます。

私にとって月は何か包み込み心を落ち着かせてくれるような優しい存在です。

不思議なもので好きなものって、”なんで好きなんですか” と聞かれてもよくわからないんですよね。

月の見えない夜に浮かんできた言葉。

『月が綺麗ですね』

好きな人に伝える言葉を、こんなにも美しい言葉に例えた、夏目漱石の名言。

こういう感性を養いたいものです。

月の見えない夜に、月に願いを。

『タイタンの学校』の書道講師を務めさせていただく事になりました。

あの爆笑問題が所属するタイタンの太田光代社長が学校を開校。

この度、書道講師を務めさせて頂く事となりました。

「自分の可能性を探すこと、見つけること、挑戦すること」

をコンセプトに掲げたタイタンの学校

「芸能コース」と「一般コース」の2つのコースがあります。

私が務めさせて頂く書道の講義は、どちらのコースの受講者様にもお受け頂ける講義となっております

TVやメディアにてご活躍されていらっしゃる皆様もご存知の先生方と同じ学校にて講義させて頂ける事は本当にありがたい事だと感じています。

タイタンの学校を通じて、皆さんの未来の可能性に繋がる楽しい書道をお届けしてまいりたいと思います。

書を奏でる

音を奏でる友人が多い私。

一緒に想いを奏でられたら…と思っていた時に、そっと頂いた言葉。
『奏でるように書いて欲しい』
目に見えるものも、見えないものも感動というフィルターを通して人の心に響き渡る。
心に響く音のように…私は書を奏で続けます。

真筆(肉筆)の手本

お手本のご依頼をいただいた際に頂戴したご依頼主さまのお言葉。

「子供に印刷のお手本ではなく手書きのお手本がほしいのです。」

※ご依頼主さまのお言葉をそのまま引用。(許可をいただいております。)

きっと、ご自身が書道に親しまれてきたではないでしょうか。

『筆使い・線の強弱・リズム』これらは、真筆だからこそ感じることのできるものであると存じます。

もちろん、手軽に書道を始めるには、印刷物のお手本も良いかと思いますが、書道に興味がある・書道を始めてみたいという方には、是非、真筆の作品に触れてみてほしいと願います。

揮毫させていただいた”希望”の文字の通り、書道の未来に希望を感じるご依頼ありがとうございます。

青い地球

時を刻みながら、回り続ける地球をイメージして揮毫した作品です。

日が沈み寝静まってもけして止まることのない地球にはやがて朝が訪れる。

当たり前のことですが、当たり前のことが難しい。

この、わずか1mmにも満たない”繋がり”が人と人との絆・明日への希望に繋がりますように。

Angel

天使は舞い降りてくるのではなく、自分の心の中に宿るもの。

そしてそれを生み出すのは、他の誰でもなく自分自身が生み出すのだと思います。

何かをやり遂げたときの充実感こそがAngel(天使)なのではないかなぁ・・・とそんなことを思いながら、作品と向かい合ってます。

 

美麗 (本当の美しさとは)

美しい筆を持って。
美しい料紙を選んで。
美しい字を習得して。

書道に限らず美しいというものには限りがありません。
でも美しいものとは、努力して手に入れたり、習得した後にどう”生かしていけるか”が大切なのではないかと最近強く感じます。

本当の美しさが見えづらい昨今。

美しいと想える作品を生み出せるよう、心を磨きながら書と向き合いたいと思っています。