言葉の力

今回、彫った文字は『樹德(じゅとく)』

書経の中に記されている文字です。

この、2文字に込められた意味を抜粋し訳すと、

『徳を身につけるためには、よいことはどんな小さなことでもバカにしないで、大きく育てるように努力することである。』

まさにその通りだなぁ・・・と感心させられます。

書作品では、作品の右肩に書き始めの印(しるし)として、印が押されているものがあります。
これは、作品全体を引き締める印として、”冠帽印・関防印・引首印”などと呼ばれます。

特に文字に決まりはなく、詩句・熟語など自分の好きな字句を押します。
つまり、書と向き合うとき、自分の信念や好きな言葉への思いなどを作品に込めると私は解釈しています。

“人と同じ文字を書いても、関防印を押すと全く異なる意味を持つ言葉となる”

これが、関防印の魅力だと思います。

また、必ず押さなければいけないというルールはありませんので、気軽に作品作りを出来ますね。

私も、大切にしている言葉を彫ったものを始め、数種類の関防印を所有しています。

書道作品に限らず、手紙やメモに大切な思いを込めた文字が刻み込まれた印1つで心が豊かになる。
とても魅力的なものだと感じています。

世界に1つ自分だけの印。
オススメです☆

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雷鳴

雷って不思議。
鳴り始めると何処か不安な気持ちであったり、誰かを心配したり。

 

でも、一瞬輝いたときに夜空に映し出される姿は幻想的。
そして同じものは一つとしてない。

光と音が織りなす瞬間のアート。

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一念通天

一念通天
■意味…どんなことでも、一心に念じ努力し続ければ、必ず成し遂げられるということ。

子供の頃、父に口酸っぱく言われた言葉、「自分の評価は他人がするもの。」

大人となった今、まさしくその通りだなぁ・・・と思います。

本当に一生懸命努力している人は、必ず誰かが見ていますし、もし目標に向かい努力を重ねその時は成功しなくとも、人生のどこかで活かされ、報われると思います。

言葉に出さず黙々と。
まだまだ修行が足りないと感じる日々です。

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現象と書道

今日ご紹介させていただく作品は、アルコールインクを使用したアート作品です。
アルコールインクは、アルコールを吸収しない素材の上に垂らすと表面張力により不規則な動きをします。

つまり、二度と同じものは作ることの出来ない自然現象的なアートになります。

もちろん、当初に構想・イメージはあり、それを表現するための技術・技を駆使してそこに近づけていくわけですが終わりを決めることで完成します。
私のイメージでは空とか・雲の流れのような『もともと決まった形のない存在』です。

一方、書道はもともと形ある”文字”を使用します。
意味のある言葉を書く際は、自分の中でイメージしたものを”決まりのある中で”表現していくわけです。
間違った文字になると『誤字』になってしまいますからね☆

私は、特に文字から姿形・音などイメージが湧くような表現を心がけているため『自然の姿・イメージされる姿』はとても重要な存在です。

墨の世界にも、墨象という文字性を排除して表現するアートもありますが、アルコールインクアートは、書道・墨象とはまったく方向性の違った芸術のように感じます。

本来、そこにはなかったものを取り入れていくことで、想像力を豊かにし、表現力を高めることに繋がっていくと感じています。

また、純粋に新たな知識・技術を得るということは楽しいことですね☆

最後にこちらの作品名は、『Into the heavens』。

この天国は、死後の世界ではなく新たな可能性の扉を開く光です。

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春の足音

私の家の周りには、毎年たくさんのサザンカが花を咲かせてくれます。
昨日、外の空気を吸いに散歩に出ると、ピンクの花びらがそっと散り始めていました。

ふと見上げると、サザンカによく似た木にふっくらとした淡いピンクの蕾が…。
サザンカよりひと回り大きな葉、椿が花を咲かせる準備をしていました。

慎ましいその姿に惹かれ、筆を執りたくなり足早に家へと戻りました。

厳しい寒さの中、椿の蕾にかすかな春の足音を感じた朝。

椿の一文字に、花言葉と水墨画を添えて。

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美しさの探求

市川翠峰さんの投稿 2019年1月3日木曜日

 

毎年、年始めに自身に課題を課すのですが、今年は『美』を追求していこうと思い揮毫しました。
美しさとは、非常に漠然としていて捉えがたいものです。

内面の美しさ・造形の美しさ・空間の美しさ・人それぞれが感じる美しさ。

例をあげればきりがありませんが、感動していただける作品を1つでも多く生み出していくことが『美』に繋がるのではないかと思っております。

そして、自分の心に偽りのない作品こそが人の心に響くのではないかと感じています。

もっともっと皆さんの心に・1人でも多くの方々の心に共感していただける作品を生み出していきたいと思います。

※オリジナル作品のオーダーは、『こちらから』。

 

明けましておめでとうございます。

謹んで新春の祝詞を申し上げます。
昨年は格別なご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

今年は、より一層皆さまの心に響く書を奏でてまいりますので、変わらぬご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

皆さまにとって笑顔あふれる素敵な1年となりますように・・・

平成31年 元旦

市川 翠峰

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