今日ご紹介させていただく作品は、アルコールインクを使用したアート作品です。
アルコールインクは、アルコールを吸収しない素材の上に垂らすと表面張力により不規則な動きをします。
つまり、二度と同じものは作ることの出来ない自然現象的なアートになります。
もちろん、当初に構想・イメージはあり、それを表現するための技術・技を駆使してそこに近づけていくわけですが終わりを決めることで完成します。
私のイメージでは空とか・雲の流れのような『もともと決まった形のない存在』です。
一方、書道はもともと形ある”文字”を使用します。
意味のある言葉を書く際は、自分の中でイメージしたものを”決まりのある中で”表現していくわけです。
間違った文字になると『誤字』になってしまいますからね☆
私は、特に文字から姿形・音などイメージが湧くような表現を心がけているため『自然の姿・イメージされる姿』はとても重要な存在です。
墨の世界にも、墨象という文字性を排除して表現するアートもありますが、アルコールインクアートは、書道・墨象とはまったく方向性の違った芸術のように感じます。
本来、そこにはなかったものを取り入れていくことで、想像力を豊かにし、表現力を高めることに繋がっていくと感じています。
また、純粋に新たな知識・技術を得るということは楽しいことですね☆
最後にこちらの作品名は、『Into the heavens』。
この天国は、死後の世界ではなく新たな可能性の扉を開く光です。
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