先日、発表された新元号『令和』。
典拠は、万葉集の梅の花の歌 32首の序文より
” 初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫す”
訳…時は初春の良き月、空気は美しく風も和やかで、梅は鏡前で装うように白く咲き、蘭は身に帯びた香りのように香っている
より起用されたとのことでしたね。
新元号が発表された時、私が違和感を感じなかったのは、書家として馴染み深い万葉集からの典拠だったからかもしれません。
発表後たくさんの書家さんをはじめ、書道教室に通うお子さん、または普段は筆を持たないと見受けられる方々までが、筆を握る姿をみて【書・文字・言葉】の大切さ、近年薄れて行く【手書きの良さ】を垣間見ることができ、本当に嬉しく思いました。
また、日本古来の歌集を読むと、感性豊かな歌人の心を感じ取ることができます。
そこには、現代の環境では得ることのできないものがたくさんあり、様々なものを吸収することができます。
新元号から万葉集が注目されることにより、忙しい現代では中々触れることの少ない詩歌に親しむきっかけとなれば、これほど嬉しいことはありません。
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