今回、彫った文字は『樹德(じゅとく)』
書経の中に記されている文字です。
この、2文字に込められた意味を抜粋し訳すと、
『徳を身につけるためには、よいことはどんな小さなことでもバカにしないで、大きく育てるように努力することである。』
まさにその通りだなぁ・・・と感心させられます。
書作品では、作品の右肩に書き始めの印(しるし)として、印が押されているものがあります。
これは、作品全体を引き締める印として、”冠帽印・関防印・引首印”などと呼ばれます。
特に文字に決まりはなく、詩句・熟語など自分の好きな字句を押します。
つまり、書と向き合うとき、自分の信念や好きな言葉への思いなどを作品に込めると私は解釈しています。
“人と同じ文字を書いても、関防印を押すと全く異なる意味を持つ言葉となる”
これが、関防印の魅力だと思います。
また、必ず押さなければいけないというルールはありませんので、気軽に作品作りを出来ますね。
私も、大切にしている言葉を彫ったものを始め、数種類の関防印を所有しています。
書道作品に限らず、手紙やメモに大切な思いを込めた文字が刻み込まれた印1つで心が豊かになる。
とても魅力的なものだと感じています。
世界に1つ自分だけの印。
オススメです☆
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